4度目の挑戦でつかんだプロテスト合格。その陰には、吉田鈴選手の地道な努力と、飛距離よりも正確性を選んだクラブセッティングがありました。
本記事では、彼女の物語とともに、ゴルファー初心者でも参考になるクラブ選びのヒントをお届けします。
応援団長・まひろ、団員のなつみ&カオルと一緒に、吉田鈴選手の魅力に迫ります!
⛳吉田鈴、4度目でプロテスト合格──その裏にあった苦悩と決意

ついに…ついに合格したんだよね、吉田鈴選手。4度目のプロテスト挑戦で結果を出した…胸に来たなあ…

すごいっ!そんなに何度も挑戦して、あきらめなかったなんて…感動です!

これは冷静に見ても、精神的なタフさが際立っていますね。過去の不合格がむしろ成長の糧になった好例です
姉・吉田優利と歩んだジュニア時代
吉田鈴選手は、千葉県出身。幼い頃から姉の吉田優利選手とともに同じゴルフ場で腕を磨いてきました。
二人で早朝の練習場に立ち、納得がいくまでパター練習を繰り返した日々や、ジュニア大会で互いにスコアを競い合い、時には涙しながら励まし合った思い出も多いそうです。
姉妹で切磋琢磨しながら、自然と“強いゴルファー像”を胸に育んでいったのです。家庭でも応援団のように家族全員で見守られていたとか。
日本ウェルネス大学で磨いた基礎力と心の成長
日本ウェルネススポーツ大学に進学後は、でゴルフ部に所属。
体幹トレーニングやスイングの土台作りを徹底し、心技体を鍛え続けました。全国大学ゴルフ選手権でのベスト10入りや、恩師である佐藤監督からの「自分を信じる勇気を持て」という言葉が、吉田鈴の支えになったそうです。
しかし、プロテストではなかなか結果が出ず…それでもあきらめずに挑み続けたのです。
⛳勝負を決めたクラブセッティングとは?

吉田鈴が勝負クラブに選んだのは、7番ウッドだったんだよね。飛距離よりも正確さ。なんて胸に響く選択だろう…

えっ、ウッドってフェアウェイウッドですよね?そんなに使うクラブなんですか?

これは冷静に見ても、戦略的な武器ですね。7Wは上がりやすく狙いやすい。彼女のセッティングは、まさに自分の強みを最大限活かす形です
なぜ吉田鈴は7番ウッドを選んだのか
吉田鈴選手の7Wは、飛距離よりもコースマネジメントを重視した選択。パー5で無理をせず刻む場面、風の読みが難しい状況などで、彼女は7Wを信じ続けました。
たとえば、プロテスト最終日の16番ホール、向かい風が強く吹く中で7Wを選び、フェアウェイど真ん中に運んだショットが流れを引き寄せたと言われています。これが最終的に安定したプレーにつながったのです。
さらに、彼女は自身の体力面に合わせ、シャフトのフレックスも小学生レベルの柔らかさのものを選んでいると語っています。
連戦が続くプロツアーで体重が落ちるほど過酷な状況にあり、まだ体力的に十分とは言えないのかもしれません。
しかし、それでもトップツアーで確かな成績を収めているのは、さすがの一言です。この逆境を乗り越えてこそ、彼女はさらなる進化を遂げるはずです。
吉田鈴のセッティングに学ぶ、初心者ゴルファーのヒント
初心者ゴルファーにとっても、自分に合ったクラブセッティングを選ぶことは大切です。
飛距離を求めすぎず、正確性や安心感を優先するクラブ選び──吉田鈴選手の姿勢は、そのまま私たちのヒントになります。
吉田鈴選手 クラブセッティング(2025年)
クラブ種別 | モデル & ロフト / 番手 | シャフト |
---|---|---|
ドライバー (1W) | キャロウェイ ELYTE ◆◆◆ TD(9°) | フジクラ SPEEDER NX VIOLET(約40g/S) |
フェアウェイウッド | キャロウェイ ELYTE(3W 15° / 5W 18° / 7W 21°) | フジクラ 24 VENTUS RED(3W=50g台/S、5W・7W=60g台/S) |
ユーティリティ | キャロウェイ PARADYM 5UT(24°) | フジクラ DIAMOND SPEEDER(70g台/S) |
アイアン (5番〜PW) | キャロウェイ X FORGED STAR(2024年) | Nippon Shaft NS PRO 850GH(S) |
ウェッジ | キャロウェイ OPUS(50°) | Nippon Shaft NS PRO 850GH(S) |
ウェッジ(ロブ) | キャロウェイ OPUS PLATINUM(58°) | Nippon Shaft NS PRO 850GH(S) |
パター | オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAM #7 CH (マレット) | — |
ボール | キャロウェイ CHROME TOUR X (2024モデル) | — |

約40g台のSフレックスシャフト は、女子プロとしてはかなり軽めの部類に入ります。これが「小学生並み」と自虐的に言っている理由です。
・女子プロのドライバー用シャフト → 45〜55g台が多い
・アマチュア男性(ヘッドスピード40m/s前後) → 50〜60g台が標準
・小学生やジュニア用ドライバーシャフト → 30〜40g台もあり
つまり、女子ツアー選手で40g台Sフレックスは珍しく軽量なんですね。
吉田鈴選手は、体格やスイングの特徴(しなりを生かす、タイミング重視)に合わせてこのセッティングを選んでいます。
⛳吉田鈴のセッティングが教えてくれる「自分の武器を信じる強さ」

吉田鈴の7Wは、ただのクラブじゃないんだよね。何度も悔し涙を流した先に見つけた“信じられる武器”なんだ…

私も、自分の7W…見つけたいですっ!

努力の先にだけ、その武器は見つかるものです。これはゴルフだけじゃなく、人生の話でもありますね
⛳【まとめ】あなたのゴルフにも“7W”はある
吉田鈴選手の物語は、技術やクラブの選び方だけでなく「諦めず挑み続ける心」を私たちに教えてくれます。

あなたのゴルフにも、きっと“7W”があります。それを信じ、見つけていく過程こそが成長なのです。
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