前田羚菜|天然キャラのクラブセッテイング|高校生が自己修正力で掴んだプロテスト合格とスポンサー

合格発表のボードの前で、自分の名前を指さす練習をしたことがありますか?

前田羚菜選手は、それを本当にやっていた女子ゴルファーです。元気いっぱい、素直で天然。でも、ただの“明るい子”じゃない。一度の失敗から学び、自らの“慢心”を認めて変われる力を持つ彼女は、まさにプロ向きです。

本記事では、そんな前田選手の人柄・プレースタイル・プロテスト合格までの軌跡、そして「なぜ彼女を推すべきなのか?」を徹底的に掘り下げます。

前田羚菜|“推したくなる選手”とは?記録より記憶に残る天然キャラ

女子ゴルフ界には、華やかで実力のある選手が数多くいますが、今回わたしが「推し」として紹介したいのが、前田羚菜(まえだれいな)選手です。

彼女の名前をまだ知らないという方も、この記事を読み終える頃にはきっと応援したくなっているはずです。

前田選手はドライバーの飛距離が260ヤードという飛ばし屋です。しかし、わたしが彼女を推したいと思う理由は、単にゴルフの腕前だけではありません。負けず嫌いで素直な性格、そして成長していく姿に愛すべき“天然キャラ”を感じたからです。

年配の方の中には、元巨人監督の長嶋茂雄さんの幻のホームランを覚えている方も居ると思います。長嶋選手がデビュー1年目に、幻のホームランのおかげで、トリプルスリーの大記録を逃したこと。しかし、翌年には天皇皇后陛下の御前で、劇的なサヨナラホームランを打つなど記憶に残る活躍をしたこと。

長嶋選手は、ファンから愛された記憶に残る偉大な選手であり、最高の”天然キャラ”でした。

長嶋元監督と前田選手を比較することは無理がありますが、わたしは前田羚菜選手が長嶋選手のように、ファンから愛され、記憶に残る選手になるように感じてしまうのです。

前田選手は、まだ親戚の娘を見守るような感覚で応援するレベルの存在ですが、わたしが彼女から感じた愛すべき“天然キャラ”をこの記事でお伝えしたいと思います。

コラム トリプルスリーとは
一年間に打率3割、ホームラン30本、盗塁30個を達成することで、プロ野球史上まだ誰も達成していない大記録です。長嶋選手の1年目の記録は、打率3割5厘、29本塁打、37盗塁で、幻のホームランがなければ達成できていたのです。
ちなみに、1年目の縛りを除くと達成者は10名。現役選手では柳田選手と山田選手の2名です。
柳田悠岐選手(2015年、福岡ソフトバンクホークス)
山田哲人選手(2015年、2016年、2018年、東京ヤクルトスワローズ)
なお、大谷翔平選手の日本プロ野球1年目(2013年)でも達成できなかった記録です。(二刀流だから当然だけど。。。)
投手部門: 13試合登板、3勝0敗、防御率4.23
打者部門: 77試合出場、打率.238、3本塁打、20打点、4盗塁

 “負けず嫌い”で“素直”な前田羚菜の芯の強さ|プロテスト合格

「同期の中で一番プロになりたかったのはわたし!」プロになっていなかったらどんな職業に就いていた?と聞かれて「プロになっていた!」と真直ぐに答える前田選手。

前田羚菜選手の人柄をひとことで言うなら、“負けず嫌い”で“素直”な天然キャラ。この組み合わせが、彼女をプロの世界へと押し上げた大きな原動力になっています。

前田羚菜(まえだ・れいな)選手のプロフィール
生年月日:2005年12月5日
出身地:大阪府藤井寺市
身長/体重:171cm/70kg
血液型:AB型
出身校:奈良育英高等学校
ゴルフ歴:10歳から
所属:株式会社ミロク情報サービス(MJS)
プロ入会期:2024年12月1日(JLPGA第97期生)
ドライバー平均飛距離:約260ヤード
目標とするプロゴルファー:中嶋常幸

小学生の頃、試合でスコアカードに自分の名前を記入し忘れて失格になったというエピソードがあります。「悔しい、でも次こそは見返してやる!」と奮起したこの経験が、彼女にとって“プロを目指す”最初のきっかけになりました。

ミスを糧にできる強さ、ここにすでに彼女の本質が見えています。

また、通っていた練習場に現れた“年上のイケメン”に憧れて「彼みたいになりたい」と思ったことも、もうひとつのきっかけ。かわいらしい理由ですが、憧れを努力に変えられる柔軟さと素直さも彼女の魅力です。

高校は、地元大阪の藤井寺から、強豪・奈良育英高等学校校へ片道1時間半かけて通学します。「プロになるために強い環境に身を置く」という素直な決断力は立派です。

そして迎えたプロテスト、本人いわく「今の私なら余裕でしょ❤」という慢心で受験した結果、無念の不合格に。この結果は、彼女にとって強烈なショックだったに違いありません。

片や、プロテストに一発合格した同級生の上久保実咲選手に彼女の心構えを聞き、「自分には受かるだけの覚悟も準備もなかった」と素直に痛感します。

そこで「見返してやる」と“負けず嫌い”な気持ちが再び燃え上がり、次のプロテストでは見事に合格するのです。

前田選手のように、失敗を経て、周囲から学び、素直に修正できる人はプロ向きの性格です。そして何より、失敗も包み隠さず明るく話せる天真爛漫さが、ファンに親近感を与えてくれるのです。

長嶋選手に似てると思いませんか?

前田羚菜の飛距離とプレースタイルとクラブセッテイング

前田羚菜選手のプレースタイルは、「飛ばし屋タイプ」です。飛距離は260ヤード、好きなクラブはドライバー。

得意なクラブはと聞かれて「ドライバーです。理由は飛ぶからです!」小学校の頃からブンブン振り回していて、ドラコンでは280ヤード以上飛ばしていたそうです。

さらに、プレーの問題点は「ドライバーが曲がってラフに入ること」だそうです。

本当に面白い娘です。

彼女の売りは、ティーショットで距離を稼いで、2打目もしっかりピンを狙って打つところ。”イーグルチャンスをどれだけ作れるのか”、”イーグルチャンスをどれだけものにできるのか”、攻撃的なカッコいいわたしをたくさんのファンに見て欲しいそうです。
さらに、彼女を題材にしたドキュメンタリーを作って欲しいそうです。

 やはり、長嶋選手に似てるよね!

前田羚菜選手使用クラブセッティング(2025年3月時点)
ドライバー:PING G440 MAX(10.5度)
フェアウェイウッド:PING G440 MAX(#4)
ハイブリッド:PING G440(#3〜#5)
アイアン:PING i230(#6〜PW)
ウェッジ:PING s159(48度S、54度H、58度W)
パター:PING SCOTTSDALE CRAZ-E

前田羚菜「推し」たくなる理由 ― “素直さ”と“負けず嫌い”は高校時代から光っていた

前田羚菜選手を「推したくなる」最大の理由は、“素直さ”と“負けず嫌い”が絶妙に混ざり合ったストーリーにあります。

高校在学中、「この実力なら受かるでしょ❤」と、どこか楽観的な気持ちで挑んだ最初のプロテスト。しかし結果は不合格。それも、ズタボロと言っていい内容でした。

けれど、彼女の魅力はここから始まります。

落ち込む中、同級生・上久保実咲選手がプロテストにかけていた“本気の覚悟”を聞いて、前田選手の中で何かが変わります。

「自分は、全然本気じゃなかった」。そう気づいた彼女は、素直にそれを受け止め、態度も練習内容も一変。“負けず嫌い“と”素直さ“が爆発した結果、文字通り一から出直しが始まったのです。

この「一度失敗してから、本気になる」パターンは、彼女の人生に何度も現れます。ジュニア時代には、スコアカードの名前記入を忘れて失格という失敗から、「次は絶対やり返す」とプロを目指すきっかけを掴みました。

つまり彼女は、“失敗”をエネルギーに変えられる才能の持ち主なのです。そして、その源には「負けず嫌い」という感情が支えています。表向きは天然キャラ、だけど内面は熱くて折れない芯がある。

このギャップこそが、「推したくなる」最大の理由です。

さらに彼女は、自分が“変われた”原点として上久保選手の言葉を忘れていないそうです。

どんな選手よりも、人から学べる素直さを持っているんですね。そう思うと、これからの成長を一緒に見届けたくなる、そんな魅力を感じませんか?

前田羚菜を応援したくなる理由 ― 親しみやすさと“天狗センサー”の共存

「応援したくなる選手」とは、決して完璧なエリートではありません。
むしろ、失敗しながらも立ち上がる姿に、私たちは心を動かされるのです。

前田羚菜選手の魅力は、まさにそこにあります。プロテストに落ちたときも、慢心していた自分を素直に認め、全てをやり直す決意をした。天然キャラでありながら、実はとても“自己修正力”が高いのです。

高校時代、彼女はプロゴルファーを本気で目指すため、片道1時間半、往復3時間かけて強豪高校へ通いました。その通学時間も、練習も、遊ぶ時間を削って打ち込んだゴルフ漬けの日々も、全部「本気だからやれた」証です。

そうして実力をつけていった彼女が、「今の私なら余裕で受かるでしょ❤」と慢心してプロテストに挑み、落ちた――。でも、その後の立ち直りは見事でした。

彼女には自分が“天狗になってる”と気づいたときに、ふっと立ち止まれる力があるんです。それは、過去の失敗から学んだからこそ。

その柔らかさと真面目さのバランスが、「応援したくなる選手像」にピッタリ重なります。

そして2024年、彼女はプロテストに合格し、晴れてプロゴルファーの仲間入り。

スポンサーとの契約など、これから本格的な飛躍が期待されます。そんな彼女に今から注目しておけば、きっと“成長を見守る喜び”を味わえるはず。

人間味があって、努力家で、どこか放っておけない。
だからこそ、前田羚菜選手は「応援する楽しさ」を思い出させてくれる存在なのです。

「推し」の前田羚菜にスポンサーが続々|応援しているからこそ問いかけたい

プロテスト合格は単なる通過点でしかありません。しかし、プロテスト合格までの道のりで前田羚菜選手を「推し」たくなる魅力は、世間に十分広まってしまったようです。

所属先も決まって、彼女の魅力に気が付いたスポンサー企業が続々と彼女のサポートに集まってきました。

初めてゴルフの大会で、自分の名前を書き忘れて失格になったあの日。あの悔しさが「次は見返してやる!」という負けず嫌いに火をつけました。

さらに、プロテストに落ちた悔しさで“自分がまだ甘かった”と気づいた瞬間。上久保実咲選手の姿に、本当の覚悟とプロ意識を見たことで、彼女の中のスイッチが、ついに本物になったのです。

素直で前向き、でもすぐに調子に乗ってしまう天然キャラ。そんな彼女だからこそ、私たちは笑いながら応援できるし、落ち込んでいたら「大丈夫、また立ち上がるって」と信じて「推す」ことができるのです。

夢の中で「合格ボードの前で名前を指さす自分」を見ていた彼女が、本当にその夢を叶えてしまった時、彼女はどんな気持ちだったのでしょう?

思えば、誰しも人生の中で“ちょっと天狗になってしまう”瞬間があります。大切なのは、それに気づけること。そして、立ち止まり、軌道を修正できること。前田選手は、それができる選手です。

だからわたしは、最後に彼女にこう問いかけたいのです。

「これから先、自分が“天狗”になっていると気づいたら、どうやって正す?」

これは同時に、わたし自身への問いかけでもあるのです。

“推し”の成長に勇気をもらうことで、わたしたちの毎日も、少しだけ前向きになれます。それが「女子ゴルフを応援する」ということの、本当の意味ではないでしょうか。

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