若手女子プロの中で、いま最も勢いがある一人──荒木優奈選手。
ブリヂストンレディスでは初優勝に王手をかけ、注目を集めています。
本記事では、そんな彼女を支えるクラブセッティングに注目。父と二人三脚で選び抜かれたクラブたち、鉛チューニングの工夫…。成績が伸びている今だからこそ、その“道具のこだわり”にも迫ります。
ゴルフ初心者の方にも、「どんなクラブを使っているの?」「どう選ぶの?」という目線で楽しめるよう、わかりやすく紹介していきます!
荒木優奈、優勝争いの最前線に立つ|直近の成績を振り返り
風は、湿っていた。春の雨が上がったばかりのグリーンを、荒木優奈は静かに歩いていた。表情は、凪いでいる。
ワールドレディスサロンパスカップでは堂々の6位タイ。ホステスプロとして迎えたSky RKBレディスでも粘り強くプレーし、22位タイに食い込んだ。
そして今、彼女はブリヂストンレディスで優勝争いの中心に立っている。4日間を通じて完全Vの初優勝を達成すれば、15年ぶり5人目、ルーキーでは史上初の快挙達成となる。
ピンを正確に狙うアイアンショット。雨で柔らかくなったグリーンにも順応し、チャンスを逃さない精度。そして、自身でも「ここまで来たら優勝したい」と語る強気な姿勢――。
だが、彼女の視線に浮かぶのはそんな記録ではなかった。狙うべきは、ただひとつ。頂点。
荒木優奈のクラブセッティングを紹介|使用クラブとチューニングの理由
荒木選手の強みは、キレのあるアイアンショットにある。
その土台になっているのが、こだわり抜かれたクラブセッティングだ。
父との二人三脚で完成したセッティング
ジュニア時代から彼女を支えてきたのは、実は父親の存在だった。荒木選手は、父のすすめで使用クラブを選定。自分のフィーリングに合うように鉛を貼るなど、細かい調整を繰り返してきた。
市販のクラブをそのまま使うのではなく、自分仕様にチューニング。ここに、“道具への信頼”と“長年の積み重ね”が詰まっている。
使用クラブ
- 【ドライバー】パラダイム Ai スモーク ◆◆◆MAX 9.0° キャロウェイ
- 【FWウッド】G430 MAX 3W 14.5°,5W 17.5° ピンゴルフ
- 【ハイブリッド】G430 ハイブリッド #4 22°,#5 26° ピンゴルフ
- 【アイアン】EZONE CB511 #5-PW ヨネックス
- 【ウェッジ】 TOUR B BRM2 ウェッジ50°, 52° ブリヂストン
- 【パター】Spider X ツアー テーラーメイド
何でも打てちゃう荒木選手は、クラブの顔が好みで、ハイドローの球筋が出ればOK。あとは鉛で調整するそうです。
競り合いを楽しむ強さの秘密|“負けず嫌い”が武器になる瞬間
「最終日は、優勝を目指してしっかり攻めたい」
──試合後のインタビューでそう語る荒木選手は、おっとりした表情に見えるが、幼い頃から負けず嫌いな性格で知られていた。
ジュニア時代からナショナルチームで数多くのトップ選手と競い合い、「競り合いの楽しさ」を身につけてきた彼女。ブリヂストンレディスの最終日も、佐久間朱莉選手との接戦を「楽しい」と語るあたりに、勝負師の片鱗が垣間見える。
自分をコントロールし、競り合いをポジティブに捉えるメンタルの強さ。冷静に「調子のいいショット」を活かし、「調子がでないパター」の復調を待つ姿。
その笑顔の奥に、もう一人の荒木がいる。勝利しか見ていない、勝負師の目。
荒木優奈を応援しよう|初心者にも届く“勝負の楽しさ”
こんにちは、元応援団のまひろです。
元ナショナルチームの荒木優奈選手が、本来の実力を発揮して注目されています。
クラブのひとつひとつに理由があり、積み重ねた調整がある。
その姿勢は、「ゴルフって奥が深いな」「クラブって、選び方が大事なんだな」と、初心者にも気づきを与えてくれるはず。
もしあなたがこれからクラブを選ぶ初心者なら、荒木優奈選手の“クラブ選びの哲学”はきっと参考になるでしょう。
そしてなにより、勝負を楽しむ姿に、少しだけ勇気をもらえるかもしれません。
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最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
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