オーストラリアで生まれ育った肥後莉音選手は、ジュニア時代から大活躍してオーストラリアナショナルチームにまでなった「逆輸入ゴルファー」です。ミンジー・リーを目標に掲げる彼女は今、日本のプロテスト合格を目指して挑戦を続けています。
この記事では、世界を目指す肥後莉音選手のこれまでの歩みと挑戦の背景、海外選手が超えなくてはならない日本の壁。そして、彼女を支えるスポンサー企業との関わりを紹介します。
・2回目のプロテスト挑戦、肥後莉音選手のこれまでの歩みと覚悟
・海外選手が日本のプロテスト受験で感じる苦労
・プロテスト受験に必要な費用
・肥後莉音選手のプロテスト挑戦を支えるスポンサー企業
オーストラリア・ナショナルチームの肥後莉音選手ってどんな選手?
オーストラリアで生まれ育ち、ジュニア時代から世界で活躍してきた実力派ゴルファー、肥後莉音(ひご りおん)選手。彼女はオーストラリアのナショナルチーム(High Performance Squad)に選出された経験を持つ、まさに「逆輸入ゴルファー」として、日本のプロテスト合格を目指しています。
・国籍:オーストラリア
・生年月日: 2003年01月26日
・身長: 158cm
・血液型: B型
・出身地: オーストラリア(ゴールドコースト)
・出身校:ペパーダイン大(米国)
・ドライバー平均飛距離: 245ヤード
・得意クラブ: ウェッジ
・ゴルフを始めた年齢: 11歳(父に勧められて)
・目標とする人: ミンジー・リー
肥後莉音選手が卒業したペパーダイン大学は、全米大学体育協会(NCAA)のトップレベルであるディビジョンIに所属する名門校であり、世界中から優秀なアスリートが集まる場所です。
特筆すべきは、肥後莉音選手がその大学を飛び級で3年半という異例の速さで卒業している点。そして、オーストラリアのレジェンド、ミンジー・リー選手を目標と公言するなど、その挑戦への意欲は計り知れません。
最高の環境を誇る母国・オーストラリア、肥後莉音選手はなぜ日本へ?
肥後莉音選手の母国オーストラリアは、ゴルフのトレーニング環境として世界中の選手たちが訪れる、ゴルファーにとって最高の環境を誇る場所です。
- 温暖な気候を活かし、一年中ゴルフが可能な環境。
- 「Australian Golf Centre」など、最新設備を持つ強化拠点を国内に整備し、ナショナルチームの集中的な育成が行われています。
- 海外のナショナルチームも合宿を行うほどの国際的な交流と高い練習レベルが保たれています。
日本のナショナルチームをはじめ、有名選手が毎年のように合宿地として利用する、これほど恵まれた環境を持ちながら、なぜ彼女は日本でプロテストを受験するのでしょうか?
しかも、2回目の受験を選んだのでしょうか。その答えは、プロゴルファーとしてのキャリアと経済的な合理性にあると思われます。
安定性と賞金! 肥後莉音選手が日本ツアーを選ぶ明確な理由
肥後莉音選手が日本のJLPGAツアーに強い魅力を感じるのは、ツアーの規模と賞金総額の圧倒的な違いです。
ツアー | 年間試合数(レギュラー) | 年間賞金総額(概算) |
JLPGAツアー(日本) | 約37試合 | 約44億円(2025年予定) |
WPGAツアー(オーストラリア) | 少数(共催含む) | 日本ツアーより大幅に少額 |
- 賞金総額の差: 日本ツアーの賞金総額はオーストラリアツアーを遥かに凌駕し、世界でもトップクラスです。これは、プロゴルファーにとって最も大きなモチベーションであり、キャリアの安定に直結します。
- 試合数の安定性: 日本ツアーは年間37試合という安定した試合数があります。
- 移動の負荷: 海外ツアーのような大陸をまたぐ長距離転戦が少なく、移動の負担が少ないため、体調管理がしやすいというメリットもあります。
高い賞金獲得のチャンスと、安定したツアー環境を求めて、肥後莉音選手は日本のプロテストに挑み続けているのです。

世界で培った肥後莉音選手の実力が、日本のゴルフ界に新風を吹き込むのか、彼女の挑戦から目が離せませんね!
プロテスト2度目の挑戦・肥後莉音選手は2025年の1次試験から登場
とはいえ、世界で培った実績と実力を持つ肥後莉音選手でも、日本のプロテストは甘くありませんでした。
昨年のプロテストでは、残念ながら二次試験で不合格となったのです。これは、海外トップレベルの選手であっても、合格率がわずか数パーセントと言われるJLPGAプロテストが厳しい壁であることを示しています。
さらに、オーストラリアで育った肥後莉音選手にとって、異国の地である日本でプロテストに挑戦するということは、ゴルフの技術以外にも、文化や生活習慣、言語にまつわる「様々な」苦労に直面します。
それでも、肥後莉音選手は、今年のプロテストの一次試験と二次試験をすでに突破して、最終試験の準備をしています。

さすが、ナショナルチームで活躍した肥後莉音選手。
去年の経験を経て、異国の地での「様々な」苦労への対策ができたのでしょう!
海外で育った選手の誰もが直面する「あるある」の苦労
多くの海外出身選手がまず戸惑うのが、日本特有の環境や文化です。
- プロとしての言語レベル: 日常会話はできても、プロの世界で通用するゴルフの専門用語や細かなルール説明の理解に苦労します。特に、プロテストでは技術的なコミュニケーションだけでなく、正式な書類手続きや面接など、高度な日本語能力が求められます。
- 文化的なコミュニケーション: 日本独特の「敬語」や「空気を読む」という非言語的なコミュニケーションは、海外の選手にとって大きな戸惑いとなり、人間関係を築く上での障壁となることがあります。
- 集団行動と上下関係: 個人主義が強い海外と異なり、日本のゴルフ界は先輩プロへの挨拶や、集団の中での振る舞いなど、上下関係や和を重んじる慣習が強い傾向にあります。
- 栄養管理の難しさ: 海外の食生活に慣れていると、外食やコンビニ食が中心になりがちな日本での栄養バランスの調整に苦労し、体調を崩す原因になることがあります。
- 居住スペース: 海外に比べて練習環境や居住スペースが手狭に感じられるなど、生活面での違いに適応する必要があります。
海外で育った選手のあまり知られていない「意外な」苦労
技術や言語以外にも、日本の環境ならではの「盲点」となる課題が存在します。
- 地形と芝質の変化: オーストラリアの広々としたコースとは異なり、日本のゴルフ場は山岳地帯にあり起伏が激しい場所が多いです。さらに、芝の種類が異なり、特に夏場の高麗芝など粘り気の強い芝は、アプローチやパッティングの繊細な感覚をつかむ上で大きな課題となります。
- プライベートな報道: 日本のメディアは、選手の人柄やプライベートな一面にも深く迫ろうとすることが多く、海外で経験するよりも強いプレッシャーや戸惑いを感じることがあります。SNSなどの発信についても、海外以上に慎重な配慮が求められる場合があります。
- 微妙な距離感: たとえ日本語が堪能で日本人の血が通っていても、育った文化が違うために、周囲から「外国人選手」として扱われることがあります。言葉や文化の壁を克服した後も、この微妙な距離感が原因で、プロの世界で孤独感を覚える選手も少なくありません。
肥後選手が日本のツアーで成功するためには、これらの多岐にわたる課題を乗り越え、高い適応力と精神的なタフさを発揮することが求められます。
さらに費用も必要だ!プロテスト合格までの厳しい道のり

さらに、プロテストに合格するまでの費用は、年間で400〜600万円もかかると言われています。多くの選手は、親御さんの支援を受けているのが現状です。この多額な費用の主な内訳は以下の通りです。
- プロテスト受験の必要経費(受験費用・交通費・宿泊費)
- 練習場の利用料やコーチング代
- 全国各地での遠征費用(交通費・宿泊費)
- 最新のクラブやボール、ウェア代
- トレーニングやコンディショニング費用

おいおい、カオル!そんなにたくさんお金がかかるのか!?そりゃ、親御さんも大変だったろうなあ…。プロテストに落ちたら、また来年に向けて、この費用をどうするんだ…?

それが問題なんですよ!だからこそ、アマチュア選手を支えるスポンサーの存在が重要になってくるんです。プロテストに合格する彼女たちの未来を信じて応援してくれる存在。それが、今回我々が語るスポンサー企業の姿なんです。
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globalwifi : 彼女をサポートしているのは、海外での通信サービスを手掛けるglobalwifiです。

なるほど!彼女がオーストラリアでプレーしていたり、これから世界を飛び回ったりする時に、通信をサポートしてくれるってことか!企業の事業内容と選手の活動がリンクしていて、なんだか熱いぞ!
じゃあ、肥後莉音選手はプロになったら、どうやってスポンサーさんに恩返ししていくんだろうか?

それは、彼女がプロゴルファーとして活躍し、結果を出すことだ。彼女が世界を舞台に活躍すれば、企業のグローバルなイメージアップに大きく貢献するだろう。
彼女の挑戦は、すでに多くの人に夢と希望を与えている。プロとして大舞台で活躍する姿は、スポンサー企業の社員や、僕たち応援おやじに、大きな誇りを与えてくれるはずだ!
肥後莉音選手のプロテスト合格を支える応援の力!
肥後莉音選手のプロテスト合格までの道のりは、決して平坦ではない。でも、僕たちの応援が、きっと彼女の背中を押す力になるはずだ!

はい!次は絶対合格してほしいです!

応援するというのは、その選手の未来を信じることだ。我々は、肥後莉音選手の未来に、熱い想いを託しているのかもしれませんね。

そうだろ!そう信じて、これからも一緒に、彼女の活躍を見守っていこうぜ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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